コーヒータイム
2019年2月8日
「カラスの親子」
Uさんは、当院創業の頃からの女性の患者様です。
長い髪、澄んだ瞳、優しいお人柄。
でもこの方の一番の魅力は、動物に対して限りなく大きな愛情を持っておられることです。
「フワフワの毛の生えた動物なら何でも!」
と言われます。それはどうやら、哺乳類と鳥類のことのようです。
ある日の夕刻、Uさんがお仕事を終えた帰り道のこと。
ご自宅マンションに隣接した公園を横切ろうとすると、茂みの中でバタバタと音がします。
ふと見ると、体の小さなカラスが羽をバタバタさせていました。
「どうしたの?」
Uさんはそっと声をかけました。
子ガラスは懸命に羽を動かすのですが、飛べないようでした。
その時、Uさんは視線を感じました。
ふと見上げると、木の枝に止まった母親らしいカラスが、Uさんと子ガラスをじっと見下ろしているではありませんか。
「そのままじっとしているのよ!」
Uさんは子ガラスにそう言って、急いで家に帰りました。
冷蔵庫にあった魚肉ソーセージを一本、バナナの皮をむくようにフィルムをはいで、紙コップに水を入れると、子ガラスの元に駆け戻りました。
子ガラスのそばにソーセージと水の入った紙コップを置くと、すぐに家に戻りました。
「自分がいては、母ガラスが下りてこられないと思ったの」
Uさんはそう言って微笑まれました。
翌日の夕方も子ガラスはその公園にいて、母ガラスはやはり木の上から見守っていました。
Uさんは前日同様、ソーセージと水を子ガラスにあげました。
3日目のことです。
Uさんは公園に来ると子ガラスを探しましたが、姿が見当たりません。
見上げると… 何と、あの子ガラスが母ガラスと並んで木の枝に止まり、Uさんをじっと見つめていたのです。
「飛べたのね! よかった!」
Uさんは思わずカラスの親子に呼びかけました。
しばらくして、Uさんは数百メートル離れた所にできた新しいマンションに引っ越しました。
そのマンションの隣にもやはり公園があって、Uさんはそこにやってくる近所のワンちゃんに、ドッグフードのおやつをあげるのが日課となりました。
ある日、公園のベンチに座っていると、1羽のカラスがUさんのすぐそばまでやって来ました。
「ねえ、食べる?」
Uさんはそう言って、2メートルほど離れた所に、ドッグフードを置きました。
カラスはしばらく考えていたようですが、まん丸な目をさらに丸くして、ドッグフードを食べにやって来ました。
「あの子かな? いや、母さんのほうかな?」
カラスの体はもう大人のようでもありました。
Uさんを見つめるカラスは、とてもやさしい目をしていました。
その日以来、公園でUさんの姿を見つけると、そのカラスは急いで飛んで来るのだそうです。
2016年5月8日
「愛らしいスズメたち」
C.Tさんは月2回、小町プラン(エステと整体をセットにした当院オリジナルの施術)に来てくださる方。
とても動物好きで、ご実家ではずっと犬を飼っておられたそうです。
今ご主人とお住まいのマンションはペット禁止で、動物類は何も飼うことができないそうです。
そんなTさんが最近可愛がっておられるのは、ベランダにやって来るスズメたち。朝夕2回、お米を食べに来ます。
以前は早朝からやってきて、にぎやかに鳴いていたスズメに、
「そんなにうるさく言う子にはあげません!」
と声をかけるとスズメたちのやってくるのが6時半ころになったそうです。
C.Tさんのお勤めは午後3時まで。
冬は日暮れが早いのでサッと退社して、遅くとも4時半までには帰宅されます。
「暗くなったら、あの子たち食べられませんから」
C.Tさんはやさしく微笑まれます。
スズメの子どもが生まれるのは5~6月ころ。
親スズメが小さな子スズメを連れて来るのを心待ちにしておられるC.Tさんです。
2015年12月11日(金)
「お遍路さんの膝痛」
Tさんはとても信心深い70代前半の男性です。
お仕事の合間に四国八十八ヵ所巡り、西国三十三ヵ所巡りなどをしておられます。
お友達と、あるいはお一人での信仰の旅を心から楽しんでおられますが、悩みは膝の痛みでした。
今秋から当院に通われ、鍼と整体の治療を続けますと、痛みは次第に和らぎました。
「軽くなりました。仕事の時もかなり楽です」とTさん。
Tさんは料理もお得意です。
ピクルスの簡単な作り方を披露してくださったり、お仕事には手作りのお弁当を持って行かれるとか。
ある日、水苔で作った苔玉にシダをあしらって、吊り下げるようにした物を持ってきてくださいました。当院の入口、くつ箱の上の苔玉はその方の作品です。
話題の豊富なTさんはいつも穏やかな表情で色々な話を聞かせてくださいます。
「膝が本当に楽になって、おかげ様で朝のお勤めの時も正座できるんです」
そうですか。でもね、Tさん。お勤めの時はなるべく椅子に腰かけて、膝に負担をかけないでくださいね。
沢山の信者さんをお迎えになっている全国のお寺様にもお願いしたく思います。どうか、正座しにくい信者さんたちのために、少しでも多くの椅子を用意してあげてくださいませ。
2015年12月5日(土)
「生きているコーヒー」
「コーヒーは生鮮食品です」と、ある方から聞きました。
その方は豊中市にある珈琲専門店のオーナーで、生のコーヒー豆を焙煎し、直後に挽き、とっても香り高いコーヒーを提供しています。
「コーヒー豆は焙煎してから1週間。これがコーヒーの賞味期限です。野菜や果物と同じ生鮮食品ですから」とオーナーは言われます。
当院の院長はそのオーナーに自宅で簡単に焙煎できる方法を教えてもらい、“生きた”コーヒーを楽しんでいます。
さて、10月からは患者様にもこのコーヒーの美味しさを知っていただきたく、
ご希望の方に施術後、お飲みいただいています。
鍼と灸、あるいは整体やエステのあと、熱い一杯のコーヒーをお飲みになると、ほとんどの方がニッコリ微笑んでくださいます。そして、和やかな会話が交わされます。
お仕事のこと
新しい趣味のこと
休日の旅行やゴルフのこと
可愛いお孫さんのこと
ペットのこと
美味しいお店のこと etc.
この素敵な語らいの時間が、私たちには至福の時となりました。
そこで生まれた、ホッコリしたお話を、次回からご紹介したいと思います。
名づけて “コーヒータイム”
どうぞ、ご期待ください。
当院概要
山本鍼灸院
住所 吹田市江の木町15-9
江の木コーポラス 103号
アクセス 江坂駅 徒歩5分
お問合せ・ご予約 06-6338-6145
診療時間 10:00~19:00
( 最終受付18時 )
駐車場 マンション東側の5番枠(要予約)
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